Netflixなど動画配信サービス台頭で米映画館はどうなっている!?

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photo by Derks24 via pixabay(CC0 Public Domain)

 映画やドラマなど、世界の動画配信売上高および契約数が拡大している。総務省の「平成28年版 情報通信白書」によると、世界の動画配信の契約数は、2013年の1億3600万人から、2015年に2億3600万人へとほぼ倍増した。2019年の世界動画配信契約数は3億5100万人と予測されている。

 動画配信サービスの世界トップ企業であるNetflixは、1997年に創業。本社は、米カリフォルニア州ロスガトスにある。Netflixは、世界有数のインターネットエンターテイメントサービスであり、190カ国以上に1億400万人の会員がおり、オリジナルのシリーズ、ドキュメンタリー、長編映画など、1日当たり1億2500万時間以上のテレビ番組や映画を提供している。

 Netflix の注力分野は映画とドラマである。Netflixは、”a do-everything brand”(何でも屋のブランド)ではなく、”a focused passion brand”(焦点を絞った情熱のブランド)であるとしている。

 また、Netflixは、他の企業がうまくいく素晴らしいビジネスモデルであるペイパービューや無料の広告サポートコンテンツは提供していない。また、ニュース、ユーザー生成コンテンツ、スポーツ、ポルノ、ミュージックビデオ、ゲーム、リアリティー番組(注;孤島でのサバイバルや旅、デートの密着ルポなど、視聴者参加型の脚本のない番組)などのあらゆるタイプのビデオをストリーミングする一般的な「ビデオ」企業でもない。

 Netflixは、あくまでも映画やテレビシリーズのエンターテイメントネットワークなのである。(参照:Netflix Focus)

米国の映画業界と映画館の最新動向

 このようなビジネスモデルのNetflixが拡大してくると、動画配信サービスの主なコンテンツのひとつである映画市場にネガティブな影響を及ぼすのではないかと思われるが、実態はどうなのであろうか?

 ハリウッドのメジャー・スタジオなどをメンバーとする米国映画産業の業界団体である「アメリカ映画協会(Motion Picture Association of America, MPAA)」のレポート ”Theatrical Market Statistics 2016“によると、このレポートが作成された時点では、Netflixなどの動画配信サービスによる米国映画市場の大きな落ち込みは見られていない。

 2016年、世界の各国で公開されたすべての映画のワールドワイドの映画興行収入は386億ドルに達し、2015年から1%増加した。米国・カナダの映画興行収入は114億米ドルで2%増、米国・カナダ以外の地域の映画興行収入は272億米ドルで1%増となり、2016年のドル高や中国の成長減速にもかかわらず、2015年に比べて堅調に推移している。

 米国では、映画館は、アメリカンフットボールやメジャーリーグの観戦、ディズニーランド入場などと比較して、安価なものと評価されており、マクロ的な視点からは、Netflixなどの動画配信サービスによる大きな落ち込みは、今のところ見られない。

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