シャッターを押すだけでアニメーションGIFを作成してその場で確認できるカメラ「Instagif NextStep」

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コンパクトデジカメやスマートフォンが普及する前は、写真を撮るといえばフィルムをカメラに装填して撮影して現像に出して……というプロセスを踏んでいたものですが、撮ったその場で写真を確認できる「インスタントカメラ」は、驚きをもって世間に迎えられ、中でもポラロイド社のカメラはインスタントカメラの代名詞として「ポラロイド」「ポラ」と呼ばれるほどでした。そんなポラロイドが現代によみがえったようなカメラ「Instagif NextStep」は、撮影した風景を短いアニメーションGIFとして作成し、その場ですぐに再生して見ることが可能です。

I made a camera that prints a GIF instantly – Album on Imgur
http://imgur.com/gallery/CG9w4

このカメラを作成したshekitさん。ポラロイド社が販売していた「Polaroid OneStep」を現代によみがえらせたら……というアイデアをもとにInstagif NextStepを作成したそうです。

Instagif NextStepの外観は、まるでポラロイドカメラそのものといったところ。しかし、ファインダーの筒部がないなど、オリジナルの形状で作成されています。本体下部の黒い部分には扉があり、撮影後にアニメーションGIFを再生するディスプレイを備えたカートリッジが出てくるようになっています。

背面には液晶ディスプレイを搭載し、実際の映像を見ながら撮影することが可能。

このようにカメラの前で手を振る様子を撮影すると……

まず前面の扉がカパッと開きます。

次に、カートリッジを取りだします。このカートリッジにも、液晶ディスプレイが搭載されています。

そして数秒すると、3秒程度のアニメーションGIFがディスプレイで再生されました。この時、映像がじわじわっと浮かび上がるように表示されるのですが、これもshekitさんがポラロイドらしさを出すためにプログラミングした結果とのことです。

shekitさんは自ら図面を引いてInstagif NextStepを作成。まずは3D CADでモデリングを行い……

パーツを3Dプリンターで出力。そして各部の組み付けを行います。

これはカートリッジをロード/アンロードする部分の設計図。手前の開口部に、これまた自作した専用のカートリッジを挿入した状態で撮影を行うように設計されています。

ローディング機構だけ取り出した様子。平らな台にカートリッジが乗り、左右にある4つのホイールによってカメラ内部をスライドするようになっています。

そして実物がコレ。設計図そのままの現物を自分で作ることができるのは、3Dプリンターならではのメリットといえます。

カートリッジの出し入れは、ギアとモーターの組み合わせで行われるようになっています。

実際にモーターを装着し、テスト動作させている様子。このユニットが、カメラ内部に収まっているというわけです。

カメラの心臓部とも言えるプロセッサ部はRaspberry Piをベースに作成されており、カメラ本体にはRaspberry Pi 3 (CamPi)を、そしてカートリッジにはRaspberry Pi Zero W (SnapPi)が用いられています。カメラセンサーを搭載するレンズの裏側は……

こんな感じ。レンズの取り付け時には不具合が生じたとのことで、レンズを分解して対策する羽目に陥ったそうです。

中身はこんな感じ。左上がカートリッジの中身で、小さな銀色のリチウムイオンバッテリーで駆動されます。そして手前にあるディスプレイと、黒くて四角いモバイルバッテリー、そして筒のようなモノの上に乗っているカメラセンサーが、カメラ本体に内蔵されるシステムとなっています。本体用のRaspberry Piは、ディスプレイの裏側に一体化されています。また、カメラ本体内に収めるために、不要なUSBポートやLANポートは取り去ってしまっているとのこと。

カメラの台座部分にはまず電源用のモバイルバッテリーが置かれ……

その上に、カートリッジのローディング機構が組み付けられ、カメラなどを搭載した上部をのせて完成です。

こうして完成したInstagif NextStepで作成したアニメーションGIFは、以下のムービーの中で見ることができます。

Instagif – A DIY Camera that prints GIFs instantly – YouTube

なお、撮影時のプロセッシングは以下のとおりとのこと。

1.カメラとカートリッジのRaspberry Piシステムは、Wi-Fiのアドホック・ネットワークで接続されている
2.シャッターが押されると、カメラ本体のRaspberry Pi (CamPi)が長さ3秒のアニメーションGIFを作成し、カートリッジのRaspberry Pi (SnapPi)へとワイヤレス送信される
3.転送が完了すると、ローディング機構のモーターが作動して、カートリッジを排出する。
4.カートリッジに保存できるGIFデータは1個だけ。再びカートリッジを挿入して撮影を行うと、データは上書きされる。

shekitさんが作成したプログラムコードは、GitHubで公開されています。

GitHub – shekit/instagif: A DIY camera that prints GIFs
https://github.com/shekit/instagif

また、作成に必要な主なハードウェアは以下のとおりとなっています。

・カメラ部
Raspberry Pi 3×1
Raspberry Pi Cam v2×1
8GB SDカード (class 4以上) ×1
iPhone用レンズ x0.67
Adafruit 2.8インチ PiTFT×1

・カートリッジ部
Raspberry Pi Zero W×1
8GB SDカード (class 4以上)×1
Adafruit 2.8インチPiTFT×1

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