自動運転AIはカンガルーが苦手・光で動く極小ロボット・超省エネな温度センサー #egjp 週末版86

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まるで人の眼のように明るさに反応する人工虹彩

フィンランドのタンペレ工科大学のスマート光学研究グループが、周囲の明るさに自動的に反応する人工虹彩を開発しました。この人口虹彩は感光性液晶エラストマーを使用しており、光アライメント技術により液晶分子を数pm(ピコメートル、10のマイナス12乗メートル)単位で動かします。

この技術は液晶テレビやスマートフォンのディスプレイで視野角とコントラスト調整に用いられる仕組みに類似しており、人工虹彩ではコンタクトレンズのような形状で中心部分が光量に応じて拡縮すると、グループのArri Priimägi准教授は説明します。

グループは、この人口虹彩が最終的には眼球へのインプラント用途で実用化することを考えています。ただしそれには光量が少ない場合への感度をさらに高める必要があるとのこと。それまではカメラ入り義眼「アイボーグ」で我慢するほかなさそうです。

[Source : Tampere University of Technology]

光を当てると這いまわるロボット

オランダのアイントホーフェン工科大学が、一定の光を与えることで芋虫のように這いずりだす”ロボット”を作り出しました。ロボットと言っても機械的な部分があるわけではなく、感光性の液晶ポリマーを使用しており、紫外線が当てられた面が収縮することで自然と波打つような動きを発生します。

研究者らは、この動きを利用して通常なら除去しづらい太陽光パネル内に入り込んだ砂ぼこりの除去なども可能と考え実験も実施しています。結果は上々とのことで、特に砂漠地帯の太陽光発電所などでは、この「ボット」たちが常にパネル表面をきれいに保つために役立つかもしれません。
[Source : TU Eindhoven]

ボルボの自動運転テストカー、カンガルーの認識に苦戦

Kangaroo Australia

現在の自動運転AIは、カンガルーをうまく認識できないという問題があるようです。ボルボがABCに語ったところによると、カンガルーの飛び跳ねるような独特の走り方が、自動運転AIの”距離感”を惑わせるのだそう。ボルボのAIはスウェーデン国内の路上で遭遇する巨大なムースやヘラジカ、トナカイ、鹿などで鍛えられてきたものの、カンガルーの上下に飛び跳ねるような走り方は、イメージセンサーからすれば跳ねているときは遠くに、着地しているときは近くに見え、認識する距離が大きく変動するとのこと。

カンガルーは、オーストラリア国内では度々自動車との衝突事故を引き起こす動物。自動運転車にとっては必ず認識できなければならない相手です。ボルボは2021年までにオーストラリアに自動運転車を製品投入したいとしており、NVIDIAなどとともに開発を進めるとしています。

[Source : ABC]

Raspberry Pi 3に搭載可能なAIをマイクロソフトが開発

Photos for story on intelligent devices, photographed in Microsoft's Building 99 in Redmond, WA on Wednesday, April 26, 2017. (Photo by Dan DeLong)

マイクロソフトが、Raspberry Pi 3で動作するAIを開発しました。ニューラルネットワークを構築するパラメーターを圧縮、アルゴリズムの冗長性を廃する「希薄化」を行うことで、画像認識システムを精度を維持しつつ従来より20倍速く動作させられるようになったとのこと。

このAIはたとえばスプリンクラーや医療用のインプラント、土壌センサーなどに搭載されることを想定しており、スプリンクラーなら、画像センサーにリスが映ったときにそれを追い払うために水をまき始めるといった動作が可能とのこと。

そういえば、容量や処理能力の小さなコンピューターで動くソフトウェアを作るのは、初期マイクロソフトのお家芸ともいえるものでした。

[Source : Microsoft]

超省エネな温度センサー

カリフォルニア大学サンディエゴ校ジェイコブス・スクール・オブ・エンジニアリングの研究者らが、113ピコワットという超低電力で動作する温度センサーを開発しました。あまりに低電力であるため研究者のひとりHui Wang氏は「ほんの僅かなバッテリーで数年間動作させられる可能性がある」と説明します。

温度センサー内のトランジスターで発生するゲート漏れ電流を、逆にセンサーの電源として利用。さらにセンサーが温度をデジタル値に変換する際にかかる消費電力を低減することで、従来の628倍もも低消費電力化が可能になったとのこと。

出来上がった温度センサーの動作範囲は-20度~40度の範囲で動作し、ゆくゆくはウェアラブル製品や環境モニタリング/家庭モニタリングシステムなどでの実用化が想定されます。

[Source : Scientific Reports]

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