外食産業の苦境が言われる中、なぜ安居酒屋は次々現れるのか?

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安い居酒屋の酒がまずいのはある意味当然だが、その背後にのっぴきならぬ事情が(写真はイメージです。文章の内容とは関係ありません)

 チェーン居酒屋「鳥貴族」店員が、食品添加物アルコール製剤(消毒用アルコール)を酎ハイに混ぜる焼酎と間違って混入させ、151杯を提供してしまった事件が話題になった。単純な従業員のミスとして報じられたが、ネット上では「居酒屋のアルコールって、やっぱりインチキ」「においが臭い」などと物議を醸した。昨今のワタミの例を挙げるまでもなく、またしても「安居酒屋」のネガティブイメージが加速した形になり、今後ますます安居酒屋の立場が悪くなることが予想される。

 そもそも、不調に陥っているのは安居酒屋だけではない。。飲食業界自体がその全盛期は30兆円産業いくかともいわれたものが、今では20兆円をいつ切ってもおかしくないほどの状況である。バブル崩壊後は、基本的にはきれいな右肩下がりで、内需減少のあおりをもっとも受けてきた業界といっても過言ではない。さらに、デフレの影響で外国産の安い食材を提供したり、集客・来店促進などの取り組みも、皮肉なことに世界でも先駆的といえるほど過当競争が加速している。

 そんな状況にあるがために、右肩下がりの飲食店の中でも居酒屋チェーンはいっそう深刻だ。今や夜だけの営業で立ち行かず、ランチ営業などの体力競争に苦心している。何より内需減少のあおりで、外食産業全体がランチ主体の飲食店は夜強化を、夜主体の飲食店はランチを強化するなど、中には、業態が昼夜で違う二毛作店などがあるほどだ。さらに、最近ではファミレスや定食屋等による「ちょい飲み」が増え、商店街では自治体が支援するなど、居酒屋のテリトリーがさらに侵食され続けているのが現状だ。

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