本物の中世が残る世界遺産の街レーゲンスブルク

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「世界最古」がたくさん!世界遺産の街レーゲンスブルク

ドナウ川沿いの世界遺産の街レーゲンスブルクには本物の中世の姿が残っている

ドナウ川の最北端に位置するレーゲンスブルク(Regensburg)は、ドイツで唯一本物の中世の姿が保たれている街で「ドイツ中世の奇跡」ともいわれています。ドイツには有名なローテンブルクほか中世の面影を色濃く残す街がたくさんありますが、そのほとんどは戦争で破壊された後に修復されたもの。ですがレーゲンスブルクは幸いにも戦火を免れたため、当時の建物がそのまま残っているという貴重な街なのです。古代ローマ式からロマネスク式、ゴシック様式まで2千年もの建築の移り変わりを生で見ることができる街は、世界広しといえどもレーゲンスブルクだけ! 2006年に世界遺産に登録され、世界中からたくさんの旅行者がやってくる人気観光都市となっています。

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「音楽の街」レーゲンスブルクには楽器や楽譜のショップが充実。写真はヴァイオリン工房兼ショップ

入り組んだ石畳の路地に歴史的建物が並ぶ街は、丸ごと中世の博物館のよう。世界最古の石橋に世界最古のカトリック教会音楽学校、世界最古のソーセージ屋さんなどあっちにもこっちにも、とにかく「世界最古」がいっぱい。帽子職人のアトリエショップやヴァイオリン工房、長い歴史を誇るビール醸造所などショッピングやグルメな楽しみがたくさんつまったレーゲンスブルクへ、タイムトリップに出かけましょう!

近郊のヴァルハラ神殿やヴェルテンブルク修道院醸造所へのクルーズもおすすめ>>>創業1050年!世界最古の修道院ビールに大興奮/ドイツ

レーゲンスブルクへのアクセス

ミュンヘン中央駅から約1時間30分
フランクフルト中央駅からICEで約3時間

世界最古のソーセージ屋さんとおすすめグルメ

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世界最古のソーセージ屋といわれるヒストリッシェヴルストキュッヘでは昔ながらの炭火焼きソーセージが楽しめる

レーゲンスブルクで一番人気の観光スポットともいえるのが、ドナウ川沿いにあるソーセージ屋さん。「世界最古のソーセージ屋」としてガイドブックに必ず掲載されている有名店です。この「ヒストリッシェヴルストキュッヘ」がオープンしたのは1806年頃のこと。当時は簡易食堂として石橋や大聖堂の工事の人たちで賑わっていたそう。昔ながらの雰囲気の小屋の中ではお揃いのエプロン姿の女性たちが大量にソーセージを焼いていて、外まで美味しい匂いが漂ってきます。こぶりのソーセージは肉のうまみがぎゅっと凝縮されていてジューシー。付け合わせには「Kipfel キプフェル」と呼ばれる小さくて硬いパンと特製の甘いマスタード、近郊の専属農家でつくられるザワークラウト(キャベツの漬物。年間60トンも使用!)が欠かせません。晴れた日にテラス席でドナウ川を眺めながら頬張るソーセージは最高です!

Historische Wurstküche

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蒸しパンにバニラソースがかかったダンプフヌーデルン。これで一人分というからびっくり!

レーゲンスブルクには存在自体が重要文化財のお店がほかにもたくさんあります。ダンプフヌーデルン(バニラソースがかかったパンの1種)が名物の喫茶店「ダンプフヌーデル・ウーリ」は、1260年建造の建物はもちろん、レトロな内装やおばちゃんの立ち居振る舞いもまさに重要文化財級です。

Dampfnudel Uli

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ドイツ最古のカフェといわれる「プリンツェス」。1階はチョコレートやお菓子がぎっしり並ぶショップで2階がカフェ

旧市庁舎の前にある「コンフィズリー・プリンツェス」は、ドイツ最古のカフェといわれるお菓子屋さん兼喫茶店。旧市庁舎で帝国議会が開かれていた頃には、ここのコーヒーやお菓子が提供されていたそうです。種類豊富なチョコレートは綺麗なボックス入りも揃っているのでお土産にぴったり。

Café Prinzess

レーゲンスブルクのビール醸造所レストラン

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牛肉と野菜のドゥンケルビア煮込み(写真右)はクヌーデル付きでボリューム満点

レーゲンスブルクはビールが美味しいことでも有名です。バイエルンならではのビール文化にふれたいなら、街の3大ビール醸造所のひとつ「クナイティンガー 」に併設されたレストランがおすすめ。樽テーブルの立ち飲みコーナー、相席がお約束のテーブル席などいくつかの部屋に分かれている伝統的なドイツのビアレストランです。メニューは肉料理を中心にボリューミーなドイツ料理が揃いますが、ハーフサイズ(それでも十分多いです)も用意されているのが日本人には嬉しいポイント。工場のガイドツアーも行っています(要予約)。

Kneitinger

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落ち着いた雰囲気の「ビショフ」レストラン。シュヴァイネハクセなど定番肉料理のほか川魚料理も美味

もうちょっと高級感のあるレストランがお好みなら「ビショフ」がおすすめ。身なりの良い常連客が多い格式あるホテル・レストランで、料理の盛り付けや味もお上品です。といっても堅苦しい雰囲気ではないのでご安心を。食事の後はホテルの素敵な中庭もぜひのぞいてみてください。

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世界一狭くて商品の多い刃物屋さん、他おすすめショッピング

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小さな店内にナイフがぎっしり!1000種類もの刃物に囲まれるオーナーのBirzerさん

狭い路地にひっそりとある1828年から180年以上も続く刃物屋さん「メッサー・ビルツァー」。ドアを開けると、わずか16平方メートルの小さな店内にありとあらゆる刃物がぎっしり。刃物に埋もれながら店を守る7代目オーナーのAugust Birzerさんによれば「正確な数はわからないけどだいたい1000種類くらいかな」とのこと。300円の果物ナイフや数万円もする高級ナイフなど調理用のナイフはもちろん、日本刀からバイキングの刀まで品揃えの幅広さはまさしく世界一。もはや博物館級です。

Messer BIRZER

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ドイツ最古の帽子屋さん「帽子の王様」はまるで博物館。この機会にひとつしつらえてみては?

大聖堂前にあるドイツ最古の帽子屋さん「フート・ケーニヒ」(帽子の王様)の創業は1875年。昔と同じようにマイスターが手作りする帽子がぎっしり並ぶ店内の様子は圧巻です。世界の王族や著名人が顧客に名を連ね、映画「アリス・イン・ワンダーランド」のジョニー・デップの帽子を手掛けたことでも知られる名店ですが、手頃な価格のものもあるのでこの機会にひとつしつらえてみるのもいいですね。

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レーゲンスブルクは池田理代子さん作「オルフェウスの窓」の舞台となった世界最古の音楽学校でも知られる音楽の街。それだけにヴァイオリン工房に楽器屋や楽譜屋など、音楽関係のショップも充実しています。

レーゲンスブルクの観光スポット

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2つの塔が印象的な大聖堂は街のシンボル。白と緑の2色の外観もユニーク

旧市街だけで960か所もの重要文化財があるレーゲンスブルクには、見逃せない観光スポットもたくさん。まず訪れたいのが、2つの塔が印象的な大聖堂、ペーター教会。バイエルン州で唯一残るフレンチ・ゴシック建築の教会は、石灰岩と緑色岩の2色の外観、ステンドグラス、釣鐘式のパイプオルガン、彫刻「微笑みの天使」など見どころがいっぱいです。

そのほか、2世紀にローマ皇帝マルクス・アウレリウスによって建造されたローマ軍の伝説的な基地カストラ・レジーナの北門「プレトリア門」、15世紀にヨーロッパで初めて広域郵便業務を開始したことで有名なトゥルン候とタクシス候の末裔により18世紀に建てられた居城「トゥルン&タクシス城」はぜひ見ておきたいところです。

レーゲンスブルクのおすすめホテル

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リビングスペースも寝室もゆったり快適なスイートルーム。おいしい朝食は1階のレストランで

今回の取材でガイドが泊まったのは、街一番の古い宿「ホテル・ツム・ブラウエン」。家族経営の温かいおもてなしが受けられるので一人旅にもおすすめです。1階は自家製ビールを飲める人気レストランで、裏のアパートがホテルになっています。心づくしの豪華な朝食セットもお楽しみに。

Hotel zum Blauen Krebs/Dicker Mann

取材協力:ドイツ歴史古都連盟 レーゲンスブルク観光局

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