心に重たく響く、映画「ズートピア」の未採用シーン

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これぞ肉食動物に対する風評被害!

肉食草食にかかわらず動物たちが秩序を守り、お互いを尊重しあいながら平和に暮らす世界で、ウサギの新米警察官ジュディとキツネの詐欺師ニックが肉食動物の失踪事件に挑む、ディズニーの3DCGアニメーション映画「ズートピア」。

本作では失踪事件を解明する過程で、肉食動物の本能が暴走したのではないか?という差別的な見方が増えたことから、罪のない肉食動物が追い出されるシーンがあります。

差別や偏見といった現代社会の問題を映し出す悲しい描写ですが、これよりももっとダメージの大きい、それこそ映画全体のストーリーをだいぶダークにするシーンが作られていたようです。

こちらはGeekTyrantが取り上げたAnimation Source FRの動画。

クマの「Taming Party(飼いならし祝賀会)」に紛れ込んだジュディとワイルドが目にしたのは、子グマが父グマから成長の印として首輪を授けられるところ。

「この首輪とともにズートピアはあなたを歓迎します」、「この首輪とともにズートピアはあなたをお祝いします」、「この首輪とともにズートピアはあなたを受け入れます」誇らしげに復唱する無邪気な子グマを目の前に、父グマは悲しそうな表情を見せます。そして装着される首輪……。

拍手と風船にはしゃぐ子グマの首元では、装着されたばかりの首輪が黄色く点灯し、次の瞬間、赤く光ったかと思うと電流が!

痛さと驚きで父グマに顔を埋める子グマと、悲しみと屈辱で押しつぶされそうな父グマ。すべてを目の当たりにしてショックを受けたジュディがワイルドに目をむけると、複雑な表情を浮かべる彼の首にも同じ首輪がついていた――。

肉食動物は激しい喜怒哀楽が感知されると電流が流れる首輪の着用が義務付けられており、それを装着すればズートピアに迎え入れられる……という重たい内容です。

「ズートピア」は楽しく、感動的な作品であると同時に、見ていてメッセージの深さに頭と心がフル回転する作品でもあります。こんなに悲しいエピソードをさらに入れられていたら、ファミリーでモフモフを楽しむどころではなかったかもしれません。

©2016 Disney. All Rights Reserved./Disney.jp/Zootopia

Image by GeekTyrant
source: GeekTyrant, vimeo

中川真知子

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