人間の脳の形状に起こった比較的最近の変化が人類を大きく発展させた

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ヒト(現生人類)とネアンデルタール人などの絶滅したヒト属との大きな違いとして、頭の形状(脳の形状)が挙げられています。人類を大きく発展させたのは、ヒトの歴史では比較的最近に起こった脳形状の急激な変化によることを裏付ける研究結果が発表されました。

The evolution of modern human brain shape | Science Advances
http://advances.sciencemag.org/content/4/1/eaao5961

Humans got a brain upgrade less than 200,000 years ago, and it made us what we are today
https://www.zmescience.com/science/human-brain-modern/

ヒトが高度な認知能力を持つのは、脳が大きく発達したためと考えられています。丸く大きな小脳、強化された頭頂葉、相対的に小さな顔という現代のヒトの特徴は、球状の頭骨のおかげで成り立っています。

人間が文明を持つのを助けた脳の進化がどのようにして起こったのかを調べるために、ドイツのマックス・プランク研究所のサイモン・ノイバウアー博士の研究チームが、30万年前から1万年前までの20種類の異なるホモ・サピエンスの頭骨を3次元スキャンして、形状の変化を調べました。

マックス・プランク研究所の研究成果をまとめたムービーが以下のもの。時の流れとともに、ヒト属の脳の形がどのように変化したのかが一発で分かります。

The evolution of modern human brain shape – YouTube

脳を横から見ると、前後に長い楕円形状の断面が、時代を経るごとにより円に近い形へと変化しています。

脳を前方から見ると、鉛直方向に延び、幅がせばまることで、より球に近い構造に変化しているのがよくわかります。

このヒトに起こった脳の形状やサイズは徐々に変化していましたが、ノイバウアー博士たちは、10万年前から変化が急激に起こっていたことに気づきました。さらに、現代に生きるヒトと同じ形状になったのは3万5000万年前からであることを突き止めたとのこと。この脳の形状変化が発生したころは、考古学的な知見から見たときに「人類が近代的な行動様式を取り始めた時期」と重なることも指摘されており、頭の形と脳の形の変化によって、人間の文明が大きく発展したことを補強する結果となっています。

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