家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電レポ13選【2017年9月:後編】

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先日に続き、家電女優の奈津子とIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。2017年9月に発表された家電製品の中から、最新エアコンや洗濯機、デジタル機器などを紹介します。

【SELECT.06】日立白くまくんは“清潔性”が大きな魅力

安蔵日立ジョンソンとダイキン工業からエアコンの新製品が発表されました。日立は人工知能を活用した「くらしカメラAI」に加えて、新たに熱交換器を洗い流す「凍結洗浄」を採用しました。

▲日立ジョンソンコントロールズ空調が2017年10月末に発売する「ステンレス・クリーン 白くまくん プレミアム Xシリーズ」

奈津子実機の熱交換器を凍結させて、一気に溶かして洗い流すという様子を発表会で見ました。水が固まっていくと同時に汚れが氷に包み込まれ、解凍されるときれいに流されていくのがおみごとでした。

▲凍結洗浄の仕組み

安蔵業務用途では使われている技術らしいですが、シンプルながら「コロンブスの卵」的な技術ですね。

奈津子人感センサーでユーザーが出かけていることを検知し、数週間に一度自動で掃除してくれるというのだから賢いです。

安蔵8月はパナソニックと三菱電機を紹介しましたが、それぞれにアプローチが違って興味深いですね。

奈津子ここ数年は、消費者がエアコンの衛生面を気にする動きが顕著に現れているように感じます。

安蔵パナソニックは熱交換器への汚れの付着を防ぐ「ホコリレスコーティング」を施していますし、三菱電機は中まで掃除しやすい「はずせるボディ」を採用しました。

奈津子パナソニックの空気清浄機能も魅力ですけど、熱交換器の汚れを定期的に洗い流してくれる日立の白くまくんは安心感がありますね。日立は部屋にいる人に風を直接感じさせない「つつみこみ暖房」機能も快適でした。さりげなく室内を温めてくれるのはとても心地いいですよね。

【SELECT.07】ダイキンのエアコンは新たなライフスタイルを訴求

安蔵ダイキン工業のエアコン「うるさら7」は設定温度まで従来比約20%増で急速暖房する「ヒートブースト」制御と、冷房時に快適な湿度までの到達時間を約40%短縮した「クールブースト」制御を採用しました。……が、発表会で注目されていたのはデザイン性を追求した「risora(リソラ)」でしたね。

▲ダイキン工業が2017年11月に発売する新「うるさら7 R」シリーズ

▲こちらは同社が2018年3月に発売する「risora」。下のツイルゴールド、ソライロ、フォレストグリーンの3色は受注生産品とのこと

奈津子奥行き185mmの薄型デザインだけでなく、独自の気流制御などの最新技術で「空気の心地よさ」も追求しているというのが魅力です。

安蔵個人的には三菱電機の「霧ヶ峰FL」シリーズのようなシャープなフォルムの方が好きですが、丸みを帯びたフォルムもかわいらしいですね。

▲risoraは奥行き185mmの薄型デザインが大きな特徴だ

奈津子計7色のカラーのうち、澄み切った青空のような「ソライロ」が個人的にはツボでした。我が家にはマッチしなさそうですが……。女性である自分がパッと見てかわいいと思うようなデザインなので、インテリアとマッチさせるのは結構高度な技が必要かもしれません。

安蔵確かに、インテリアに合わせるのは難しそうな気もします。

奈津子「risora」は日本国内だけでなく、世界にむけて発信していくとのことです。確かにさまざまな国で受け入れられそうですが、中国などではもっと派手な方が受けそうな気はしました。

安蔵ダイキンはrisoraに加えて、玄関やキッチンなどの小空間に向く天井埋め込み形の小型エアコン「ココタス」も発表しました。

▲洗面所の上に設置されているのが天井埋め込み形の小型エアコン「ココタス」。こちらは2018年2月に発売される

奈津子廊下や脱衣所などの狭い空間が快適になるのはうれしいですね。脱衣所では急激な温度変化で体に不調をもたらす「ヒートショック現象」の問題もあります。狭い空間を邪魔せずに温度コントロールできるのは、これからどんどん進む超高齢化社会にはありがたい製品かもしれません。

【SELECT.08】シャープの大型冷蔵庫が「どっちもドア」と「AIoT」を採用!

安蔵前回、AIoT(人工知能とIoT=インターネット家電を組み合わせたもの)に対応するシャープの「ヘルシオ ホットクック」を紹介しましたが、AIoT家電のラインアップとして冷蔵庫の「メガフリーザー」も登場しました。

▲シャープが2017年10月に発売する、電動どっちもドア、電動フレンチドア採用の「メガフリーザー」最新モデル。左の「SJ-GX55D」が10月26日発売で、実勢価格は36万8000円。右の「SJ-WX55D」が10月19日発売で、実勢価格は35万8000円。どちらも総庫内容量551Lの大容量モデルだ

奈津子メガフリーザーは冷凍庫が大きくて整理しやすいのが魅力なんですが、左右のどちらからも開く「どっちもドア」にも初めて対応したんですね。

安蔵そうなんです。しかもタッチするだけで開く「電動どっちもドア」を採用しました。総庫内容量501L、551Lの大型冷蔵庫なのに、冷蔵室が1枚扉になっているのはなかなか圧巻ですよ。

▲冷凍食品などを細かく整理しやすい「4切(しき)り名人」など、冷凍室がかなり充実しているのがメガフリーザーの特徴だ

奈津子電動アシスト機能は調理中のユーザーや、高齢者にとって本当に便利だと思います。停電時や、普通に開けたいときのために取っ手も付いているので安心ですね。前面のガラスパネルも、1枚扉なので洗練されていて美しいです。

安蔵さらに音声で献立相談などができるシャープ独自の「COCORO KITCHEN(ココロキッチン)」にも対応しています。

▲扉に液晶ディスプレイを搭載しており、音声で献立相談などができる

奈津子献立のサポートは近未来的で確かに便利なんですが、献立の提案は1つだけでなくて最低でも2つか3つほどしてほしいなと思いました。

安蔵言われてみれば、1品だけ提案されても、じゃあ副菜は? 汁物は?ってなりますね。

奈津子私は「クラシル」や「クックパッド」などのレシピサイトを見て、たくさんの献立の中からパパッと選べる感覚が好きなので、ココロキッチンにもどんどんそうなってほしいですね。

【SELECT.09】白物家電は「家具の一部」になる?

安蔵シャープはAIoT対応の冷蔵庫だけでなく、洗濯機の最新モデルも発表しました。最近はパナソニックの「Cuble」シリーズを筆頭にデザイン性を高めたモデルが増えていますが、斜めドラム式、縦型ともにハーフミラーパネルを採用して一気におしゃれになりましたね。

▲シャープが2017年11月9日に発売する斜めドラム式洗濯乾燥機「ES-P110」(写真左、実勢価格32万8000円)と、10月19日に発売する縦型洗濯乾燥機「ES-PU11B」(写真右、同21万8000円)

奈津子「サニタリーファニチャー(洗面所の家具)」のような洗濯機を目指し、「とにかく量販店で目立つように」という作戦意図もあったそうです。前回紹介したバルミューダの寺尾社長が「キッチンから浮かない調理家電を作る」という意識で開発しているのと共通していると感じました。

▲ハーフミラー加工の前面パネルを施したES-P110は、洗濯容量11kg、乾燥容量6kgを実現している

▲ES-PU11Bも洗濯11kg/乾燥6kgの容量を実現。こちらには洗濯物の予洗いに便利な「超音波ウォッシャー」が付属しており、フタの奥に格納して充電できるようになっている

安蔵パナソニックの「Cuble」は洗濯性能はそのままながら、乾燥機能は省エネ性の高い「ヒートポンプ方式」ではなく「ヒーター方式」を採用しており、そこに“割り切り”が見られます。しかしシャープは最上位モデルを一気にスタイリッシュに持っていきましたね。

奈津子実際、機能を割り切ってもデザイン性に振り切ったCubleもヒットしましたし、今後このような“空間×道具”のマッチングが重要視された傾向の家電がますます増えるような気がします。

安蔵デザイン性を追求することで、操作性も大きく変わってきていますね。

奈津子個人的には大きくて光る「ナビタッチパネル」が好きです。自分自身、完全な“スマホ世代”なので、ボタンを押すよりも親しみがあって使いやすく感じます。電源オフの状態では何も表示されていないのに、オンのなると操作に必要なボタンだけが表示される点もいいです。

【SELECT.10】アップルの「iPhone 8 Plus」は「ポートレートモード」が魅力

安蔵9月にはアップルが「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」、「Apple Watch Series 3」、「Apple TV」を発売しました。さらに10周年記念モデルの「iPhone X」なども発表しましたね。私も3年ぶりにiPhone 6 Plusから機種変更しましたよ。

▲アップルが2017年9月に発売した「iPhone 8 Plus」

奈津子私も長年iPhoneシリーズを使っているので、カメラの画質が高くなった点にとても興味があります。前モデルから搭載している「ポートレートモード」の周囲のぼかし方が、より自然な感じでいいですね。インスタが主流の時代にまさにぴったりではないかと思います。私も機種変したい!

▲ポートレートモードで撮影すると、被写体の周りがボケるのが魅力

【SELECT.11/12】新ウォークマンは古いCD音源などをたっぷり楽しめる

安蔵ハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤーにも動きがありました。ソニーのハイレゾ対応「ウォークマン」と、ポータブルオーディオファンに人気となっているアイリバーの「Astell & Kern」ブランドの最新モデルが登場しました。特に個人的にガツンとはまったのが「ウォークマン NW-ZX300」です。

奈津子音の再現性がすごいですね。1曲1曲に深みが増して、アーティストが歌っている空気感まで感じられます。

▲左がアイリバーの「Astell & Kern AK70 MKII」(実勢価格7万4000円)、右がソニーの「ウォークマン NW-ZX300」(同6万4800円)

安蔵ウォークマンは比較的“ドンシャリ”、つまり低音と高音を強調する方向性の音作りだと言われることが多いんですが、これは低音の厚みと高音の解像感があり、いい意味で洗練されたソニーらしさという感じがしました。昔よく聴いたCD音源が、昔の感動さながらに再生されるというか、昔の感動が呼び覚まされるような感覚というか。実勢価格6万4800円と結構な価格ですが、昔から音楽が好きでCDをため込んでいるという人ほどお薦めです。

奈津子ウォークマンらしいインターフェースにブラックとシルバーのシャープでスタイリッシュなフォルムもカッコいいですよね。10代の頃にはウォークマンSシリーズを愛用していたので、最近の進化にはただただ驚きです。

安蔵アイリバーの「Astell & Kern AK70 MKII」は、奈津子さんが現在愛用している「AK70」の進化版ですね。

奈津子AK70 MKIIは、深い夜空のような色味が美しいですね。相変わらずAKシリーズはデザインとカラーリングが突出して良いと思います。

安蔵奈津子さんはAK70 mkIIの試聴会でガッツリと試聴しましたが、どうでしたか?

奈津子エリック・クラプトン『Change The World』、安室奈美恵『Love Story』、RADWIMPS『前前前世』、ハイレゾでは宇多田ヒカル『花束を君に』を聴きました。全体的には良い意味であまり重くなくて軽やかな音作りがされているように感じました。特に安室奈美恵さんのバラードは声のしなやかさとツヤ、伸びがダイレクトに感じられました。それも重くなく、あくまでもフラットな感じです。宇多田ヒカルさんのハイレゾは相変わらず素晴らしく優しい味わいで、ずっと聴いていたいと思いました。

▲エリック・クラプトンの『Change The World』を試聴する奈津子さん

安蔵AK70 MKIIはAK70からDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)がリニューアルされ、1世代前のフラッグシップ機である「AK240」と同じものが使われています。高級ポータブルオーディオブランドの中ではエントリーモデルという位置付けですが、かなり満足度の高いモデルに仕上がっているという印象を受けました。

【SELECT.13】かわいらしさ抜群のマッサージ機器が続々登場

安蔵マッサージクッションなどを多数ラインアップするアテックスの「ルルド」シリーズも発表会が行われましたね。

▲かわいらしいマッサージクッションなどを多数ラインアップするアテックスの「ルルド」ブランド。「これからの季節にピッタリですね。私は『開運!なんでも鑑定団』のロケで最近とにかく長距離の移動が多いので、ロケバスの中などで使いたいと思いました」

奈津子どれもこれもかわいくてほっこりしますし、安いから女性への贈り物に喜ばれると思います。一見すると「アラサー、アラフォーにこれ大丈夫かな……」と一瞬不安になるほどのかわいらしさですけど、家電は身に着けるものでもないし、自分のテンションが高まるのならどれだけかわいくてもいいのかなと思います。

▲「目元を温める『めめホット キャット』はアイマスクのようでかわいいだけでなく、このまま作業ができて便利。何ならハロウィンのコスプレでも使えそうですね」

▲「3700円のフラミンゴ型のマッサージャー『リラミンゴ』も、肩甲骨周りが確かにほぐされて気持ちいい! フラミンゴには目のシールも付いていて、自分で好きな位置に張れるんです。なんか愛着がわきそうですね」

安蔵個人的にはハンドマッサージをしてくれる「ルルド ハンドケア」(実勢価格1万円)がとても気に入りました。

▲アテックスが2017年11月に発売する「ルルド ハンドケア」(実勢価格1万円)

奈津子:私もです! 2倍以上の値段がする他メーカーのハンドケア製品が我が家にあるのですが、それに引けを取らない気持ちよさです。コンパクトな分、親指がどうしてもはみだしてしまう設計はご愛嬌というところですが、指1本1本にしっかりとアプローチしてくれるのは魅力です。

 


【家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電」】


(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

 

profile-654x720 あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト、家電製品総合アドバイザー

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。近著は「予算10万円以内! 本気で原音を楽しむハイレゾオーディオ」(秀和システム)。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

 

 

 

 

natsuko_profile なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」

 

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